1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問73 (問題B ユニットf 問8)
問題文
適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
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問題
1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問73(問題B ユニットf 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
適当でないものは二つあるので、二つとも答えなさい。
- ステンレス鋼管に接続する青銅製仕切弁は、弁棒を黄銅製として脱亜鉛腐食を防止する。
- 防食テープ巻きを施した鋼管は、施工時に被覆が損傷しても、鉄部が露出する陽極部面積が小さい場合、腐食によって短期間に穴があく可能性は小さい。
- 給湯管に銅管を用いる場合、曲がり部直近で、かい食が発生しないように管内流速に留意する必要がある。
- 鋼管が土中から鉄筋コンクリートの外壁を貫通する場合、鋼管が鉄筋に触れていなくてもマクロセルを形成し腐食する。
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この過去問の解説 (3件)
01
設備配管の腐食・防食に関する問題です。
誤
ステンレス鋼管に接続する青銅製仕切弁は、弁棒及び弁体を耐脱亜鉛黄銅材料製として脱亜鉛腐食を防止する。
ステンレス配管や銅配管に青銅弁を取付けた場合、脱亜鉛腐食を起こします。
対策は、弁棒と弁体は脱亜鉛黄銅材料を用います。(JIS B 2011 青銅弁)
脱亜鉛黄銅材料を使用した弁は、銘版に記号 Z を表示します。
誤
防食テープ巻きを施した鋼管は、施工時に被覆が損傷すると、鉄部が露出する陽極部面積が小さい場合、腐食によって短期間に穴があく可能性が大きい。
防食テープ巻きをした鋼管は、施工時に工具などが触れて被覆を損傷することがあります。
被覆が損傷すると、鉄部露出の陽極部面積が小さいため、そこの部分では腐蝕が集中し、短期間のうちに穴が開く可能性が非常に高くなります。
外面被覆の傷の補修や、被覆のない継手の防食には、ペトロラタム系防食テープが使用されます。
ペトロラタムは、耐薬品性、耐候性、電気絶縁性があります。
正
問題文内容通りです。
銅管は表面に酸化被膜が作られて不働態化して耐食性を持ちますが、流速が早くなると酸化被膜が形成されずに、周囲との電位差の影響で、流れ方向にえぐられる潰食が生じ腐食します。
給湯管の流速は、同課の場合には、1.2 m/s以下とします。
正
問題文内容通りです。
土質の良くない土中から、コンクリートを貫いて土質の異なる土中に埋設される配管は、通気性の悪い部分が陽極、通気性の良い部分が陰極となり、腐蝕電池を形成して陽極部分の配管が腐食することがあり、これがマクロセル腐食です。
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02
設備配管の腐食・防食に関する問題です。
☓
脱亜鉛腐食の防止には青銅やステンレスを使用します。
黄銅製は脱亜鉛腐食のリスクが高い材料です。
よって設問は誤りです。
☓
鉄部が露出した場合は
露出面積が小さくても短期間で穴があく可能性はあります。
よって設問は誤りです。
◯
文章の通りです。
かい食とは流体が曲がり部に当たることで
金属表面が物理・化学的に削られて腐食が促進される現象のことです。
かい食防止のために流速に留意する必要があります。
◯
文章の通りです。
マクロセル腐食とは異なる電位を持つ2つの導電体間で
電位差により腐食電流が流れ、腐食が促進される現象です。
同じ環境下に存在するだけでマクロセルが形成されるので
触れていなくても腐食は進みます。
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03
銅管の腐食特性と施工上の注意点を正しく理解しましょう。
誤りです。正答です)ステンレス鋼管に接続する青銅製仕切弁は、弁棒および弁体の両方に「耐脱亜鉛黄銅材料」を使用として脱亜鉛腐食を防止します。
黄銅(真鍮)は一般的に銅と亜鉛の合金ですが、通常の黄銅は脱亜鉛腐食に弱いため、ステンレス鋼管のような異種金属と接触する環境では不適切です。
誤りです。正答です)可能性は高くなります。
この現象は「局部腐食」や「小陽極・大陰極の法則」として知られており、陽極面積が小さく、陰極面積が大きいと、陽極に集中して腐食が進むという電気化学的な性質に基づいています。
正しいです。
給湯管における銅管の流速は、1.2 m/s以下が推奨されています(同課=同じ用途の管の場合)。
この基準を超えると、潰食のリスクが高まり、長期的な耐久性に影響を与える可能性があります。
正しいです。
このような腐食を防ぐためには、鋼管の外面に防食処理を施す(たとえば防食テープや塗装)ことや、絶縁スリーブを用いて電気的接続を遮断するといった対策が必要です。
特に、土中からコンクリート構造物を貫通する部分は、腐食リスクが高いため、設計段階からの配慮が求められます。
現場での実態を反映しながら、問題解決に臨んでください。
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