1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問29 (空気調和・給排水衛生設備 問15)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問29(空気調和・給排水衛生設備 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 吐水口空間とは、給水栓又は給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいい、この空間を十分確保することで逆流汚染を防止する。
  • 水道用直結加圧形ポンプユニットには、配水管への逆流を防止するため、吸込み側に逆流防止装置を設ける。
  • 水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部にエア抜弁を設ける。
  • 高層建築物では、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPaを超えないようにする。

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この過去問の解説 (3件)

01

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 吐水口空間とは、給水栓又は給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいい、この空間を十分確保することで逆流汚染を防止する。

問題文の通りです。

 

吐水口空間は下図のHの距離です。(JIS B 2061参照)

選択肢2. 水道用直結加圧形ポンプユニットには、配水管への逆流を防止するため、吸込み側に逆流防止装置を設ける。

問題文の通りです。

 

増圧給水設備は、増圧ポンプと逆流防止用機器等で構成され、日本水道協会規格の「水道用直結加圧形ポンプユニット」と「水道用減圧式逆流防止器」から構成されます。

(東京水道局:給水装置設計・施工基準より参照)

選択肢3. 水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部にエア抜弁を設ける。

水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部に吸排気弁を設ける

 

増圧給水設備の配管には、断水時等に、立上り配管内に負圧が発生時に、負圧解消のために管内を速やかに空気を吸引し、逆サイフォン現象を防止します。

そのために、立上り管の最頂部に吸排気弁等を設置します。

必要に応じ、配管上で空気の溜まりやすい所にも、吸排気弁を設置します。

(東京水道局:給水装置設計・施工基準より参照)

選択肢4. 高層建築物では、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPaを超えないようにする。

問題文の通りです。

 

高層建物では、1系統の給水系統とすると、下層階の給水圧力が大きくなりすぎ、水栓・器具等の使用に支障をきたします。また、騒音やウォータハンマが生じて、水栓や弁部品の摩耗が激しく、寿命が短くなります。

給水圧力の上限は、人間の私的生活の場では、300~400kPa 、事務所や工場などでは、400~500 kPa 程度に調整します

これ以上の圧力となるときは、下層階に対して中間水槽や減圧弁を設置して、給水圧力を調整します。

(空気調和衛生工学便覧 給排水衛生設備設計編より参照)

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02

給水設備に関する問題です。

選択肢1. 吐水口空間とは、給水栓又は給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいい、この空間を十分確保することで逆流汚染を防止する。

 

文章の通りです。

 

吐水口空間とは吐水口と吐水を受ける側の水面

との間に設ける空間のことです。

逆流防止するための空間になります。

選択肢2. 水道用直結加圧形ポンプユニットには、配水管への逆流を防止するため、吸込み側に逆流防止装置を設ける。

 

文章の通りです。

 

配水管への逆流を防止するため

吸込み側に逆流防止装置を設けるのが義務付けされています。

選択肢3. 水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部にエア抜弁を設ける。

 

最上部にエア抜弁を設ける

直結増圧方式ではエア抜弁を設けません

選択肢4. 高層建築物では、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPaを超えないようにする。

 

文章の通りです。

 

一般的に給水栓での必要圧力は70KPaとされ

圧力損失等を考慮して400〜500kPaに抑えます。

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03

給水設備における逆流防止や給水圧力の管理に関する問題です。

この分野では、「吐水口空間」「逆流防止装置」「吸排気弁」など、衛生面や安全面に関わる設備がよく出題されます。

特に水道直結増圧方式では、断水時の負圧対策として設置する弁の種類を間違えやすいため注意が必要です。

選択肢1. 吐水口空間とは、給水栓又は給水管の吐水口端とあふれ縁との垂直距離をいい、この空間を十分確保することで逆流汚染を防止する。

正しいです。

吐水口空間(エアギャップ)は、吐水口と受水容器のあふれ縁との間に設ける空間です。

この空間を確保することで、万が一受水容器内の水位が上昇しても給水管へ逆流することを防止できます。

給水設備の逆流防止対策として基本となる考え方です。

選択肢2. 水道用直結加圧形ポンプユニットには、配水管への逆流を防止するため、吸込み側に逆流防止装置を設ける。

正しいです。

水道直結増圧方式では、ポンプ停止時や異常時に建物側の水が配水管へ逆流することを防止する必要があります。

そのため、ポンプ吸込み側に逆流防止装置を設置します。

水道本管の水質保全のためにも重要な設備です。

選択肢3. 水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部にエア抜弁を設ける。

誤りです。

断水時などに立て管内で負圧が発生すると、逆サイホン現象が起こるおそれがあります。

この対策として設置するのは 吸排気弁 です。

吸排気弁は、

配管内の空気を排出する

負圧時には外気を吸い込む

という両方の機能を持っています。

一方、エア抜弁は配管内にたまった空気を排出するためのもので、負圧対策としては不十分です。

選択肢4. 高層建築物では、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPaを超えないようにする。

正しいです。

高層建築物で1系統のまま給水すると、下層階では過大な給水圧力が発生します。

そのため、

高層部

中層部

低層部

などにゾーニングを行い、適正な圧力に調整します。

一般的には給水圧力が400〜500kPa程度を超えないように計画します。

まとめ

給水設備では、逆流防止と適切な給水圧力の管理が重要です。特に、水道直結増圧方式では、断水時の負圧対策として吸排気弁を設置する点を押さえておきましょう。また、吸排気弁とエア抜弁の役割の違いや、吐水口空間(エアギャップ)、逆流防止装置の働きは頻出なので、あわせて整理して覚えておくことが大切です。

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