1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問31 (空気調和・給排水衛生設備 問17)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問31(空気調和・給排水衛生設備 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 器具排水負荷単位法により通気管径を算定する場合、通気管の長さは実長とし、局部損失相当長を加算しない。
  • トラップの誘導サイホン作用の対策のうち、管内圧力を緩和させるための方法としては、一般的に、ループ通気方式より伸頂通気方式のほうが有効である。
  • 伸頂通気方式において、排水横主管の水平曲がりは、原則として排水立て管底部より3m以内に設けてはならない。
  • ブランチ間隔とは、排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔という。

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この過去問の解説 (3件)

01

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 器具排水負荷単位法により通気管径を算定する場合、通気管の長さは実長とし、局部損失相当長を加算しない。

問題文の通りです。

 

通気管の管径は、器具排水負荷単位法と定常流量法があります。

器具排水負荷単位法は、通気管が接続される排水管の管径と、受け持つ器具排水負荷単位数の合計で、通気管の長さを考えて関係を決める方法です。

従って、器具排水負荷単位法では、通気管の長さを管径の算出には用いないため、局部損失相当長の加算も不要です

 

定常流量法では、必要通気量・許容圧力差・通気管長さから求め、通気管長さは局部損失相当長を加算します

選択肢2. トラップの誘導サイホン作用の対策のうち、管内圧力を緩和させるための方法としては、一般的に、ループ通気方式より伸頂通気方式のほうが有効である。

トラップの誘導サイホン作用の対策のうち、管内圧力を緩和させるための方法としては、一般的に、ループ通気方式のほうが伸頂通気方式よりも、有効です

 

通気方式には、各個通気方式、ループ通気方式、伸頂通気方式があり、この順番の通気方式が機能的に優れています。

誘導サイホン作用防止には、各個通気方式が最も優れていますが、各通気方式ができない場合に、ループ通気方式が採用されます。

選択肢3. 伸頂通気方式において、排水横主管の水平曲がりは、原則として排水立て管底部より3m以内に設けてはならない。

問題文の通りです。

 

伸頂通気方式の排水管には、次の留意点があります。

・排水立て管の長さは、30mを超えないようにします。

・排水立て管には、原則としてオフセットを設けません。

・排水横主管の水平曲がりは、排水立て管の底部より3m以内に設けないようにします。

この理由は、排水立て管底部より、3m内に排水横主管の水平曲がりがあると、オフセットと同じことになるためです。

選択肢4. ブランチ間隔とは、排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔という。

問題文の通りです。

 

ブランチ間隔は、排水立て管と接続する、各階の排水横枝管・排水横主管との垂直距離が、 2.5 mを超える排水立て管の区間です。(下図参照)

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02

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 器具排水負荷単位法により通気管径を算定する場合、通気管の長さは実長とし、局部損失相当長を加算しない。

 

文章の通りです。

 

継ぎ手やエルボによる局部損失は考慮しませんので

局部損失相当長を加算しないは正しいです。

選択肢2. トラップの誘導サイホン作用の対策のうち、管内圧力を緩和させるための方法としては、一般的に、ループ通気方式より伸頂通気方式のほうが有効である。

 

誘導サイホン作用を生じやすいトラップには

伸頂通気方式よりループ通気方式のほうが有効です。

選択肢3. 伸頂通気方式において、排水横主管の水平曲がりは、原則として排水立て管底部より3m以内に設けてはならない。

 

文章の通りです。

 

排水時の急激な圧力変化を防ぐ為の制限があります。

防ぐ制限のため

排水立て管底部より3m以内に設けてはならないです。

選択肢4. ブランチ間隔とは、排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔という。

 

文章の通りです。

 

ブランチ間隔とは排水立て管に接続する排水横枝管同士の

垂直方向の間隔のことです。

その間隔が2.5mになります。

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03

排水・通気設備に関する問題です。

排水設備では、排水時に管内で発生する圧力変動によってトラップ封水が破壊されることがあります。そのため、適切な通気方式を採用し、管内圧力を安定させることが重要です。

本問は、通気方式の特徴やブランチ間隔、排水立て管周りの設計基準について理解しているかを問う問題です。

選択肢1. 器具排水負荷単位法により通気管径を算定する場合、通気管の長さは実長とし、局部損失相当長を加算しない。

正しいです。

 

通気管径の算定方法には、器具排水負荷単位法と定常流量法があります。

器具排水負荷単位法では、排水負荷単位数や接続する排水管径を基に管径を決定するため、局部損失相当長は加算しません。

局部損失相当長を考慮するのは、定常流量法による計算の場合です。

選択肢2. トラップの誘導サイホン作用の対策のうち、管内圧力を緩和させるための方法としては、一般的に、ループ通気方式より伸頂通気方式のほうが有効である。

誤りです。

 

誘導サイホン作用とは、排水によって管内が負圧となり、トラップの封水が吸い出される現象です。

この対策としては、伸頂通気方式よりもループ通気方式のほうが効果的です。

一般的な通気効果は、

各個通気方式 > ループ通気方式 > 伸頂通気方式

の順に高くなります。

したがって、「伸頂通気方式のほうが有効」とする記述は誤りです。

選択肢3. 伸頂通気方式において、排水横主管の水平曲がりは、原則として排水立て管底部より3m以内に設けてはならない。

正しいです。

 

排水立て管底部付近で急な方向転換を行うと、排水流れによる圧力変動が大きくなります。

そのため、伸頂通気方式では、排水横主管の水平曲がりを排水立て管底部から3m以内に設けないことが原則です。

選択肢4. ブランチ間隔とは、排水立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことであり、2.5mを超える場合を1ブランチ間隔という。

正しいです。

 

ブランチ間隔とは、排水立て管に接続する排水横枝管相互の垂直方向の間隔をいいます。

その垂直距離が2.5mを超える区間を1ブランチ間隔として扱います。

排水立て管の設計や通気計画において重要な基準となります。

まとめ

排水設備では、トラップ封水を保護するために適切な通気方式を採用し、管内圧力の変動を抑えることが重要です。通気効果は**「各個通気方式 > ループ通気方式 > 伸頂通気方式」**の順に高く、誘導サイホン作用の防止にはループ通気方式が有効です。また、ブランチ間隔や排水立て管周りの設計基準も頻出なので、あわせて覚えておきましょう。

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