1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問32 (空気調和・給排水衛生設備 問18)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問32(空気調和・給排水衛生設備 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 間接排水管は、衛生面を考慮して、機器・装置の種類又は排水の水質を同じくするものごとに系統を分ける。
  • 通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に、正圧緩和の効果が期待できる。
  • グリース阻集器の能力は、一般的に、厨房を含む食堂面積に基づき選定する。
  • 排水横枝管に分岐がある場合は、それぞれの排水横枝管に通気管を設ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 間接排水管は、衛生面を考慮して、機器・装置の種類又は排水の水質を同じくするものごとに系統を分ける。

問題文の通りです。

 

間接排水管の配管には次の事項が求められます。

1) 配管長が500㎜を超える間接排水管に、機器と装置に近接してトラップを設けます。

2) 間接排水管は、掃除や洗浄が容易にできる配管設計・施工を行います。

3) 間接排水管は、機器・装置の種類・排水の水質が同じものごとに系統を分けます

選択肢2. 通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に、正圧緩和の効果が期待できる。

通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様な、正圧緩和の効果は期待できない

 

通気弁の機能は、吸気機能であって、正圧によって弁のふたが閉じ、立て管系統では空気の逃げ場がなくなります。そのため、大気開放された伸頂通気管のように、正圧緩和の効果は期待できません。

 

通気弁を設けるときは、排水により生じる正圧を緩和するために、通気管を適切に設置し、空気を逃す必要があります。

通気弁のイメージ図を次に示します。なお、通気弁「開」の場合は、逆の図となります。

 

選択肢3. グリース阻集器の能力は、一般的に、厨房を含む食堂面積に基づき選定する。

問題文の通りです。

 

グリース阻集器の能力は、厨房を含む食堂面積に基づき選定します。

利用人数が判明している時は、利用人数に応じた選定方法とすることも可能です。

 

店舗全面積に基づく選定方法の手順は次のように行います。

1) 食種と店舗全面積の確認を行います。

2) 流入流量を算出します。

3) 阻集グリースと堆積残さの質量を算出します。

4) 許容流入流量が 2)の値以上で、標準阻集グリースの質量が 3)の値以上となる阻集器を選定します。

 

(以上は、グリース阻集器 選定基準(SHASE-S217)を参照としています。)

選択肢4. 排水横枝管に分岐がある場合は、それぞれの排水横枝管に通気管を設ける。

問題文の通りです。

 

ループ通気方式で、通気管の設置は次のように行います。

1) 通気管取出し位置は、最上流の器具排水管と、排水横枝管に接続した後の下流側とします。

2) 通気管の設置方法は、通気立て管あるいは伸頂通気管に接続します。あるいは、単独に大気中に開口します。

排水横枝管に、分岐された排水横枝管がさらにある場合は、分岐排水横枝管それぞれに、通気管を設けます。

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02

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 間接排水管は、衛生面を考慮して、機器・装置の種類又は排水の水質を同じくするものごとに系統を分ける。

 

文章の通りです。

 

・異臭・有害ガスの発生リスク

・排水受けから逆流のリスク 等

を考慮し排水系統を分けます。

選択肢2. 通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に、正圧緩和の効果が期待できる。

 

正圧緩和の効果が期待できる

正圧緩和の効果は期待できないです。

 

通気管内が正圧になった場合

弁が閉じて臭気の漏出・拡散を防止する機能があります。

よって正圧緩和の効果は期待できないです。

選択肢3. グリース阻集器の能力は、一般的に、厨房を含む食堂面積に基づき選定する。

 

グリース阻集器の選定は

店舗全面積に基づく選定方法

利用人数に基づく選定方法があります。

 

店舗全面積に基づく選定方法

①食種及び店舗面積の確認

②流入流量を算出

③阻集グリース及び堆積残さの質量を算出

④各社で表示された許容流入流量が②の値以上

かつ標準阻集グリースの質量が③の値以上となる阻集器を選定

 

利用人数に基づく選定方法

①食種及び利用人数の確認

②流入流量を算出

③阻集グリース及び堆積残さの質量を算出

④各社で表示された許容流入流量が②の値以上

かつ標準阻集グリースの質量が③の値以上となる阻集器を選定

 

が選定条件になります。

参照先:(グリース阻集器 選定基準(SHASE-S217-2016)


 

選択肢4. 排水横枝管に分岐がある場合は、それぞれの排水横枝管に通気管を設ける。

 

文章の通りです。

 

排水横枝管が分岐する場合

排水の流れによって負圧や圧力上昇が発生しやすくなります。

よってそれぞれの排水横枝管に通気管を設けます。

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03

排水・通気設備に関する問題です。

排水設備では、トラップ封水の保護や排水の円滑な流れを確保するために適切な通気設備が必要です。また、厨房排水に含まれる油脂を除去するグリース阻集器や、衛生上重要な間接排水管についても理解しておく必要があります。

本問は、通気弁の機能と通気方式の特徴について正しく理解しているかがポイントです。

選択肢1. 間接排水管は、衛生面を考慮して、機器・装置の種類又は排水の水質を同じくするものごとに系統を分ける。

正しいです。

間接排水管は、排水の逆流による衛生上の問題を防ぐために設けられます。

機器や装置の種類、排水の性状(水質)が異なるものを同一系統にすると、衛生管理や維持管理が難しくなるため、同じ種類・同じ水質ごとに系統を分けて計画します。

選択肢2. 通気弁は、大気に開放された伸頂通気管と同様に、正圧緩和の効果が期待できる。

誤りです。

通気弁は、排水によって管内が負圧になったときに外気を取り込み、トラップ封水の吸い出しを防ぐための装置です。

一方で、管内が正圧になると弁は閉じるため、管内の空気を外部へ排出することはできません。

そのため、大気に開放されている伸頂通気管のような正圧緩和効果は期待できません。

選択肢3. グリース阻集器の能力は、一般的に、厨房を含む食堂面積に基づき選定する。

正しいです。

グリース阻集器は、厨房排水中の油脂分を分離・捕集する設備です。

一般的な選定方法では、厨房を含む食堂面積を基準として必要能力を算定します。

また、施設によっては利用人数を基準として選定する方法もあります。

選択肢4. 排水横枝管に分岐がある場合は、それぞれの排水横枝管に通気管を設ける。

正しいです。

排水横枝管に分岐があると、排水時に管内圧力の変動が発生しやすくなります。

そのため、各排水横枝管ごとに適切な通気を確保し、トラップ封水の破壊や排水障害を防ぐ必要があります。

したがって、それぞれの排水横枝管に通気管を設けるという記述は適切です。

まとめ

排水設備では、トラップ封水を保護するために適切な通気設備を設けることが重要です。通気弁は負圧時に外気を取り込むことで封水を保護しますが、正圧を逃がす機能はありません。一方、伸頂通気管は正圧・負圧の両方を緩和できるため、それぞれの役割の違いを理解しておきましょう。

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