1級管工事施工管理技士 過去問
令和6年度(2024年)
問33 (空気調和・給排水衛生設備 問19)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和6年度(2024年) 問33(空気調和・給排水衛生設備 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはならない。
  • 通気管の末端は、戸、窓、換気口等の開口部の頂部より600mm以上立ち上げるか、水平距離で3m以上離す。
  • 結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方から、45度Y継手等を用いて分岐して立ち上げ、その床面の下方で通気立て管に接続する。
  • 排水槽の容量は、一般的に、流入排水の負荷変動、ポンプの最短運転時間、槽内貯留時間等を考慮して決定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはならない。

問題文の通りです。

 

立て管排水にオフセットがあると、急激な方向転換などによる流れの乱れが生じ、付近の管内気圧の上昇、変動幅の増大が起こります。

そのため、特殊継手排水システムを含む伸頂通気方式の排水立て管には、オフセットを設けないことが原則です。

(HAS-S206による規定です)

選択肢2. 通気管の末端は、戸、窓、換気口等の開口部の頂部より600mm以上立ち上げるか、水平距離で3m以上離す。

問題文の通りです。

 

通気管の一般的注意事項の1つです。

通気管の末端が建物の出入口・窓・換気口などの付近にあるときは、排気用開口部の上端から 600 mm以上立ち上げ、大気中に開口します。

できない場合は、換気用開口部から、水平に3m以上離します。通気管の末端は、建物の張出し部の下方に開口しないようにします。

選択肢3. 結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方から、45度Y継手等を用いて分岐して立ち上げ、その床面の下方で通気立て管に接続する。

結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方から、45度Y継手等を用いて分岐して立ち上げ、その床面の、下方ではなく床面より1m以上上方で通気立て管に接続する

 

結合通気管は、ブランチ間隔 10 以上をもつ排水立て管では、最上階からブランチ間隔 10 以内ごとに設けます。

排水立て管と結合通気管の接続は、結合通気管の下端が、排水横枝管と排水立て管とが接続する部分より、下方になるようにY 継手を用いて排水立て管から分岐して立ち上げます。

通気立て管との接続は、その階の床面から 1m以上上方で、Y 継手を使って通気立て管に接続します。(下図参照)

選択肢4. 排水槽の容量は、一般的に、流入排水の負荷変動、ポンプの最短運転時間、槽内貯留時間等を考慮して決定する。

問題文の通りです。

 

排水槽の容量計算は次のような式で表されます。

V = (Qp-Qpu)×T1 + Qpu×T2

Qp:排水槽への最大流入量[L/min]

Qpu:排水ポンプの揚水量[L/min]

T1:最大排水時の継続時間(30min程度)

T2:排水ポンプの最短運転時間(5〜15min程度)

 

なお、(Qp-Qpu)×T1は、排水ポンプ運転時に、排水槽に残る予想量です。

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02

排水・通気設備に関する問題です。

選択肢1. 伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはならない。

 

文章の通りです。

 

伸頂通気方式の排水立て管にオフセットを設けると

トラップ破封・排水不良・通気不良の

原因になります。

 

選択肢2. 通気管の末端は、戸、窓、換気口等の開口部の頂部より600mm以上立ち上げるか、水平距離で3m以上離す。

 

文章の通りです。

 

換気口等の開口部の頂部より600mm以上立ち上げか

水平距離3m以上離すのどちらかの条件を満たします。

選択肢3. 結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方から、45度Y継手等を用いて分岐して立ち上げ、その床面の下方で通気立て管に接続する。

 

その床面の下方で通気立て管に接続する。

床面1m以上離して接続します。

 

 

 

選択肢4. 排水槽の容量は、一般的に、流入排水の負荷変動、ポンプの最短運転時間、槽内貯留時間等を考慮して決定する。

 

文章のとおりです。

 

・流入排水の負荷変動

・ポンプの最短運転時間

・槽内貯留時間

・非常時容量

・保守点検時の余裕

を考慮して決定します。

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03

排水・通気設備に関する問題です。

排水設備では、排水時に発生する管内圧力の変動を抑え、トラップ封水の破壊や排水障害を防ぐために通気設備が設けられます。また、排水槽については排水量の変動やポンプ運転条件を考慮して適切な容量を決定する必要があります。

本問は、結合通気管の接続位置について正しく理解しているかがポイントです。

選択肢1. 伸頂通気方式の排水立て管には、原則としてオフセットを設けてはならない。

正しいです。

伸頂通気方式の排水立て管にオフセット(立て管の水平移動部)を設けると、排水流れが乱れ、管内圧力の変動が大きくなります。

その結果、トラップ封水の破壊や排水不良の原因となるため、原則としてオフセットは設けません。

選択肢2. 通気管の末端は、戸、窓、換気口等の開口部の頂部より600mm以上立ち上げるか、水平距離で3m以上離す。

正しいです。

通気管から排出される空気には臭気が含まれる場合があります。

そのため、建物の窓や換気口などの開口部付近へ臭気が流入しないよう、

開口部上端より600mm以上高くする

または水平距離で3m以上離す

ことが必要です。

選択肢3. 結合通気管は、その階からの排水横枝管が排水立て管に接続する部分の下方から、45度Y継手等を用いて分岐して立ち上げ、その床面の下方で通気立て管に接続する。

誤りです。

結合通気管は、排水立て管と通気立て管の圧力差を緩和するために設けられる通気管です。

排水立て管からは設問のとおり接続部の下方で分岐しますが、通気立て管へ接続する位置は、

その階の床面より1m以上上方

としなければなりません。

設問の「床面の下方で接続する」という記述が誤りです。

選択肢4. 排水槽の容量は、一般的に、流入排水の負荷変動、ポンプの最短運転時間、槽内貯留時間等を考慮して決定する。

正しいです。

排水槽容量を決定する際は、

流入排水量の変動

排水ポンプの運転時間

槽内の滞留時間

保守管理上の余裕

などを総合的に考慮します。

容量が小さすぎるとポンプの頻繁な起動停止が発生し、容量が大きすぎると排水の腐敗や悪臭発生の原因となります。

まとめ

排水設備では、排水時の圧力変動を抑えてトラップ封水を保護するため、適切な通気設備を設けることが重要です。結合通気管は、排水立て管と通気立て管の圧力差を緩和するため、床面より1m以上上方で通気立て管に接続します。また、排水槽の容量は、流入排水量の変動やポンプの運転条件などを考慮して決定します。

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