1級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)
問36 (問題A ユニットb 問22)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年) 問36(問題A ユニットb 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

FRP製浄化槽の設置に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 浄化槽工事を行う際には、浄化槽設備士が自ら浄化槽工事を行う場合を除き、浄化槽設備士に実地で監督させて行わなければならない。
  • 本体の設置は、本体の損傷防止や水平の調整のため、砂利地業の後に山砂を適度な厚さに敷き均し、据え付ける。
  • 埋戻しは良質土で行うものとし、周囲を数回に分けて均等に突き固め、水締めを行う。
  • 雨水の槽内浸入防止や槽の浮上防止のため、上部スラブコンクリートを打つ。

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この過去問の解説 (1件)

01

FRP製浄化槽の設置に関する問題です。

選択肢1. 浄化槽工事を行う際には、浄化槽設備士が自ら浄化槽工事を行う場合を除き、浄化槽設備士に実地で監督させて行わなければならない。

問題文の内容通りです

 

「浄化槽法第29条(浄化槽設備士の設置等)」

【 第1項:浄化槽工事業者は、営業所ごとに、浄化槽設備士を置く必要があります。

第3項:浄化槽工事業者が浄化槽工事を行うときは、浄化槽設備士に実地に監督させるか、資格のある浄化槽工事業者が自ら実地に監督します

ただし、浄化槽設備士が自ら浄化槽工事を行う場合は、監督は不要です。 】

選択肢2. 本体の設置は、本体の損傷防止や水平の調整のため、砂利地業の後に山砂を適度な厚さに敷き均し、据え付ける。

本体の設置は、本体の損傷防止や水平の調整のため、砂利地業での基礎工事では、深く掘り過ぎて埋め戻すと、設置後に不等沈下を起こす恐れがあり、砂利地業や捨てコンクリート地業で調整し、据え付ける

 

基礎工事の掘削深さは、地表面より本体底部までの寸法に、基礎コンクリート 10 cm以上、捨てコンクリート 5 cm以上、砂利地業の厚さ 約10 cmを加え、マンホールの蓋は、地表面より 2.5 cmほど高くします。

深く掘り過ぎて埋め戻すと、設置後に不等沈下を起こす恐れがあり、砂利地業や捨てコンクリート地業で調整します

選択肢3. 埋戻しは良質土で行うものとし、周囲を数回に分けて均等に突き固め、水締めを行う。

問題文の内容通りです

 

埋戻しは次の手順で行います。

1) FRP製浄化槽は、平面的圧力には強く、鋭角にある石に弱いため、良質土を用います。

2) 本体内部に土砂が入らないように、開口部は覆い、蓋をして埋め戻します。

3) 槽を安定させ、本体がずれたり水平の狂いを防止するため、水張り状態で均等に埋め戻します。

4) 埋戻しは、良質土で行い、数回に分けて周囲を均等に突き固め、水締めします

5) 埋戻しの途中に、流入管・流出管・空気配管・電線管を接続し、さらに埋め戻すときに管などを損傷しないように注意します。

選択肢4. 雨水の槽内浸入防止や槽の浮上防止のため、上部スラブコンクリートを打つ。

問題文の内容通りです

 

上部スラブコンクリート工事は次の手順で行います。

1) 上部スラブは、雨水の槽内侵入防止と浮上防止の役割があり、それを留意して施工します

2) 埋戻し土の突き固め、水締めが十分に行われ、地盤の安定の確認後に、行います。

3) マンホールや点検口蓋は、GLより 2.5 cm高くし、そこを頂点として勾配を付けます。

4) マンホールの開口部周囲には補強筋を入れます。

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