1級管工事施工管理技士 過去問
令和7年度(2025年)
問53 (問題B ユニットd 問9)

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問題

1級管工事施工管理技士試験 令和7年度(2025年) 問53(問題B ユニットd 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

腐食・防食に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 溝状腐食は、管の長手方向に溝状に連続して腐食損傷を受けるもので、電縫鋼管の突合せ溶接部に沿ってV字状に深く浸食されるものである。
  • 蒸気配管に使用した配管用炭素鋼鋼管(黒)では、還水管より蒸気管(往き管)に腐食が発生しやすい。
  • 蓄熱槽等の空気に開放された水槽が系内にない密閉系冷温水配管では、ほとんど酸素が供給されないので配管の腐食速度は遅い。
  • 溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽内に被処理材を浸漬したのち引き上げ、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

腐食・防食に関する問題です。

選択肢1. 溝状腐食は、管の長手方向に溝状に連続して腐食損傷を受けるもので、電縫鋼管の突合せ溶接部に沿ってV字状に深く浸食されるものである。

問題文の内容通りです

 

溝状腐食は、電気抵抗溶接鋼管の電気抵抗溶接部に、局部的に発生するV字形の腐食です。

電気抵抗溶接鋼管が、突き合わせ溶接で製管時に、溶接部が短時間で急熱・急冷によって、母材と異なる金属組織となって電位差が生じ、溝状腐食の要因となります。

選択肢2. 蒸気配管に使用した配管用炭素鋼鋼管(黒)では、還水管より蒸気管(往き管)に腐食が発生しやすい。

蒸気配管に使用した配管用炭素鋼鋼管(黒)では、還水管より蒸気管(往き管)の方が、腐食は発生しにくい

 

ボイラーの補給水中にある溶存二酸化炭素とボイラーで発生した二酸化炭素は、蒸気と一緒に移動しますが、還水管では二酸化炭素がドレンに溶け込み、ドレンはpHが低下して賛成となり、還水管は腐食しやすい環境下に置かれます。

 

そのため、還水管に使用する配管用炭素鋼鋼管(黒)は短期間で腐食しやすくなり、漏洩が起きますが、蒸気管では、蒸気で述べた現象には至らないため、配管用炭素鋼鋼管(黒)を蒸気管に用いても、腐蝕することは短期間で起こることはありません。

選択肢3. 蓄熱槽等の空気に開放された水槽が系内にない密閉系冷温水配管では、ほとんど酸素が供給されないので配管の腐食速度は遅い。

問題文の内容通りです

 

冷温水配管では、水温・pH・溶存酸素・流速・溶解成分などが、腐蝕速度に影響する要因ですが、常温での水中にある鉄の腐食継続の要因は、一般的には溶存酸素が要因です。

密閉系冷温水配管は、開放系に比べ、外部から酸素がほとんど供給されないため、開放系より腐蝕速度は遅くなります。

選択肢4. 溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽内に被処理材を浸漬したのち引き上げ、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。

問題文の内容通りです

 

溶融亜鉛メッキは、高温で溶融させた亜鉛の中に、下地処理した被メッキ材を浸漬し、表面を亜鉛で被覆する防食処理です。

鉄板・鋼管・鋼材などの被覆で多く用いられ、亜鉛は鉄の防錆用として優れた材料です。

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02

問題全体の中で共通するポイントを照らし背景知識を整理していきます。

選択肢1. 溝状腐食は、管の長手方向に溝状に連続して腐食損傷を受けるもので、電縫鋼管の突合せ溶接部に沿ってV字状に深く浸食されるものである。

正しいです。

電縫鋼管の溶接部は、製造時の急熱急冷で金属組織が変化し、電位差とMnS(硫化マンガン)介在物の影響で局部腐食が進み、V字状に深く溝状腐食が成長します。 特に海水や工業用水で進行が速く、4年以内に貫通する事例が多いです。

選択肢2. 蒸気配管に使用した配管用炭素鋼鋼管(黒)では、還水管より蒸気管(往き管)に腐食が発生しやすい。

誤りです。正答です) 

蒸気は水ではないため、CO₂が溶け込んで酸性になる現象が起きません。そのため、炭素鋼鋼管(黒)を蒸気管に使用しても短期間で腐食せず、つまり、腐食の主因である「酸性ドレン」が存在しないため、蒸気管は比較的安全です。

選択肢3. 蓄熱槽等の空気に開放された水槽が系内にない密閉系冷温水配管では、ほとんど酸素が供給されないので配管の腐食速度は遅い。

正しいです。

密閉系と開放系の違いについて、開放系は蓄熱槽や開放水槽があり、空気に触れる部分があります。そのため 溶存酸素が多く、腐食が進みやすくなります。

密閉系は系内が空気に開放されておらず、外部から酸素がほとんど供給されません。そのため 溶存酸素が少なく、腐食速度は遅くなります。

選択肢4. 溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽内に被処理材を浸漬したのち引き上げ、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。

正しいです。

遮断効果(鉄を外気・水から物理的に隔離する)、犠牲防食作用(亜鉛が鉄より先に腐食することで鉄を守る)、これらにより、鋼材の寿命を大きく延ばすことができます。

まとめ

それぞれの「腐食の種類」「腐食の原因」「防食方法」という共通のテーマを意識しましょう。

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03

腐食・防食に関する問題です。

選択肢1. 溝状腐食は、管の長手方向に溝状に連続して腐食損傷を受けるもので、電縫鋼管の突合せ溶接部に沿ってV字状に深く浸食されるものである。

 

文章の通りです。

 

溝状腐食は電気抵抗溶接で鋼管の溶接部付近に沿って、

細長く線状・溝状(V字)に発生する局所的な腐食です。

選択肢2. 蒸気配管に使用した配管用炭素鋼鋼管(黒)では、還水管より蒸気管(往き管)に腐食が発生しやすい。

 

還水管より蒸気管(往き管)に腐食が発生しやすい。

 

蒸気配管の腐食の主な原因は蒸気です。

蒸気は往き管より還水管で発生します。

 

よって設問は誤りです。

 

選択肢3. 蓄熱槽等の空気に開放された水槽が系内にない密閉系冷温水配管では、ほとんど酸素が供給されないので配管の腐食速度は遅い。

 

文章の通りです。

 

空気に触れることで、サビが発生し、

サビ部分から腐食します。

 

密閉された配管では空気に触れることがないため、

サビが発生しづらく、腐食も遅くなります。

選択肢4. 溶融めっきは、金属を高温で溶融させた槽内に被処理材を浸漬したのち引き上げ、被処理材の表面に金属被覆を形成させる防食方法である。

 

文章の通りです。

 

溶融めっきには遮断効果、犠牲防食作用があります。

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